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薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた~立山黒部アルペンルート旅行

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「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」第八話。息抜きで行った立山黒部アルペンルート旅行の話。

 

 

この話の続き↓↓

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7月下旬

旅行一日目~立山黒部アルペンルート

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1971年に全面開通した立山黒部アルペンルートは、富山県立山町立山駅(富山地方鉄道)と長野県大町市扇沢駅とを結ぶ交通路で、世界的にも有名な大規模な山岳観光ルートである。

引用:立山黒部アルペンルートの旅 - H.I.S. 国内旅行

 夜行バスに乗って、名古屋駅から富山駅へ向かう。「三時間でも寝られたらいいや」と思いつつも、結局一睡も出来ずに到着した。

 その後、電鉄富山駅から立山駅へ。始発電車にも関わらず、登山服を着た方もちらほら。車窓から見える田園風景も相まって、非日常感があった。また、川の水が透き通っていると、旅行に来た実感が全身から湧いてくるから不思議だ。そして、この瞬間がたまらなく好きだったりする。

 

 立山駅に到着すると、人でごった返していた。ケーブルカーは事前にWEB予約をしていたが、決済は現地でする必要があった。WEB予約専用売り場があったものの、そこにも人の列……。残り10分で出発するという状況なのに、いきなり出鼻をくじかれそうになった。

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 立山黒部アルペンルートの難しさは、時間との戦いにある。

 立山駅から黒部ダムに向かう場合、立山ケーブルカー立山高原バス立山トンネルトロリーバス立山ロープウェイ黒部ケーブルカー と乗り継いでいく必要がある。もちろん、僕らとは反対側の扇沢駅(長野県)からアルペンルートに入る人もいる。そして、とにかく混み合うのだ。

 だからこそ、わざわざ夜行バスに乗ってスタートした。初っ端のケーブルカーに乗り遅れると、立山高原バスでも一本待つことになり、立山ロープウェイ立山トロリーバスでも待つことになり、予定がすべて狂ってしまう。

 

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 残り一分でなんとか決済完了。そこからは超ダッシュ。待ち時間0秒でぎゅうぎゅう詰めのケーブルカーへ。こういう情報が一番知りたかった……と心底思った。

 

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 立山高原バスに乗り換え、やっと一息つくことが出来た。遠くに称名滝が見える場所で、バスの速度を落としてくれるので、数時間後に行くことを考えると、一気にテンションが上がった。彼女はそんな僕を見て「テンション下がるわ~」と、こっそり言ってきたことを覚えている。

 

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 トロリーバスやロープウェイを乗り継ぎ、黒部ダムへ。あの有名な放水を見て思ったことは、イメージと水量が異なることだった。滝のようになだれ込む感じではなく、圧力を分散して霧状にしていた。称名滝と比較すると面白いかもしれない。

 

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  室堂をぐるっと一周。嬉しかったのは、湧き水があったこと。無料で水が飲める場所は本当にありがたい。もちろん、特別感があって最高だ。

 

 室堂から立山駅に戻るバス車内で、後ろに座っていた小学生が嘔吐してしまった。その親御さんが「すみません、すみません」と何度も謝っていた。しかし、誰も悪い顔はしていなかった。なぜならば、トロリーバスの経験があったから。酔いはある意味で仕方ないのだ。

 立山黒部アルペンルートに行く場合、高山病対策や酔い止めなどが必要かもしれない。

 

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 館山駅から、落差350メートル(日本一)の称名滝へ。

 大混雑を予想していたが、称名滝に向かうバスには僕らの他に一組しかいなかった。「これ、写真撮ってくださいって後々言われるな」と思ったのだが、案の定その通りになって彼女がシャッターを押していた。もう何度目だろう……彼女も僕も、旅行先で写真を頼まれることに慣れてしまった。

 

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引用:ことりっぷ

 北陸で最も行きたかったパティスリー。こちらも大混雑を予想していたが、僕たちしかいなかった。イエンメイ、トロカデロ、ルノメ、ミスティの4つをいただいた。トロカデロは他にはない美味しさで、ルノメは「チョコが美味しいお店」という評判を納得させた上で更にその上をいく美味しさ。この二つは群を抜いていた。ヴァローナ社のチョコレートを自分のモノにしているシェフには頭が下がる。

 店名「ジラフ」の頭文字、“G”がチョコの薄いプレートに描かれた「ピエジェ」は、10年以上前からあるお店のスペシャリテ。下のマカロンには赤ワインとカシスでコンポートしたいちじくと、ビンテージボルト酒が浸み込んだチョコレートをサンド。手の込んだ生地の層が口の中で広がり、上品な余韻を残します。

 

 パティスリーに行った後は、富山駅からバスで金沢駅へ。ドーミーイン金沢ではチェックイン時に、ウェルカムドリンクとおしぼりを出してくれた。その後、回転寿司へ。北陸と言えばやっぱり海産物ということで、海老三種、のどぐろなどを食べた。現地のものはやはり美味しかった。

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 また、21時以降のホテルサービスで、夜鳴きそばというものがあった。

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 これがかなり良かった。まばらに混み合う食堂には活気があり、そばもするする入る美味しさ。しかも、無料というのが決め手。僕は下戸だが、飲んだ後のラーメンの美味しさを想像できたのはこれが初めての経験だった。

 また、温泉も素晴らしかった。疲れていたせいか、肌に染み渡る気持ちよさ。鳥肌が体を一周し、じんわ〜り体が解けていく感覚、、、。夜行バスの疲れも相まって、この日はよく寝れた。

 

二日目~金沢市内観光

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  僕の趣味の一つに、図書館見学がある。正確には、図書館建築とその建築家に関心がある。この日は団体客も見学に来ていた。個人的には昔ながらの図書館の方が好きだが、こういった近代的なデザインの図書館も好きである。やっぱり図書館って面白い。

 

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 その後は金沢21世紀美術館兼六園と周った。

 帰りの高速バスを待っていたら、浴衣を着た人たちで構内が溢れかえっていることに気付いた。調べてみると「北國花火大会」と呼ばれる全国的にも有名な花火大会だそう。帰りの高速バスで、その音だけ楽しんだ。

  
「就活、もう一回同じ病院受けてみようと思うんやけど、どう思う?」 

 

つづく

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