2023年12月7日に発売したPS5、Xbox Series X|S、PCソフト『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』をクリアした感想・評価などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。
2023年のゲーム・オブ・ザ・イヤー:バルダーズ・ゲート3のレビューも★
アバター:フロンティア・オブ・パンドラ とは
『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』は一人称視点のアクションアドベンチャーゲームで、誰も見たことのないパンドラの西部辺境が舞台です。
Massive Entertainment とジェームズ・キャメロンの制作会社 Lightstorm Entertainment および Disney との協力によって開発されています。
プレイ人数:1人
クリアした感想・評価
ストーリーは明瞭だが、キャラの違いが……
人間の民間軍事会社RDAに拉致されたナヴィであるプレイヤーは、RDAの目的のために訓練を受け、型にはめられながら育ちました。15年後、自由を手にしたプレイヤーは、故郷では自分がよそ者であることに気付きます。失われた伝統との繋がりを取り戻し、ナヴィとしての真の存在意義を見いだし、他部族と協力してパンドラをRDAから守り抜きましょう。
2009年公開の映画『アバター』を見たことはあるでしょうか? 僕はリアルタイムで映画館で見たのですが、概ね本作も同じようなモンだと思います。青い肌色の一族:ナヴィが、自分らを虐げ故郷を燃やした人間たちを倒す、みたいな流れです。
検索したら、こんなにあるんか……と驚きました。映画の内容を覚えていなくても、ナヴィVS人間の構図はゲームも同じ
主人公は、サレントゥ族と呼ばれる絶滅も噂される部族の生き残りです。各地にいる部族と協力し、自らの過去を知り、ナヴィとしての存在意義を見出すためにも、悪い人間(スカイピープルとナヴィは呼んでいる)を倒します。
ナヴィ側の人間もいます。純粋なナヴィもいれば、ナヴィのアバターに入っている人間もいます。この辺りも映画と同じ。
民間軍事会社RDAのトップ:マーサー。嗜虐的なだけのおじさんと思いきや、設定はしっかりとあります。
ストーリーは本当にわかりやすいと思いますね。ただ、、、キャラの判別が難しいです。これは、ナヴィという種族にあまり関心が持てなかった僕だけかもしれませんが……。
仲間のテイラン。クリアして振り返ってみると、「なるほどなあ……」と思わせるキャラ設定・伏線があったんやな、と理解します。が、プレイ中は誰が誰だかプレイ中は全く分かりませんでした……。
ソッレ、エトゥーワなどの重要キャラも同じ。性別はわかりますが、部族の違いなどはプレイ中はわかりませんでした。クリア後に振り返ってみると、なるほどなあ……と思うことばかりなので、描写不足+僕の認識不足だと思います。
容姿の判別が難しかったので、日本語吹き替えがあればなあ、、、と心から思いますね。
オープンワールド+ガチガチの一本道
世界観はPS5でも最高レベル。気持ちが良い、美しい、楽しい
本作はオープンワールドゲームです。イクランという動物に乗って空を飛べますし、それが最大の特徴だと思います。どうせなら一人称視点も欲しかった。
しかし、オープンワールドになるのは、空を飛べるようになってからであり、それまでが大変でした。ガチガチの一本道の連続で、一つでもフラグを取り逃すとダメ、フラグの順序を間違えてもダメ、エリアを離れてもダメ、みたいな。
『Horizon~』や『Detroit:BecomeHuman』のような楽しさはなし。
このゲームのクソな部分が強調されているのが、考察パート。正しい手順で調べないと進行しないので、答えがわかっているのに、ゲーム側の事情で進まないんですよね。匂いが手がかりの場合、匂いを発生させる手順を踏まないと、正解の場所に行ってもイベントが発生しないみたいな。悪いい意味で、『超探偵レインコード』を思い出しました。
この画面が表示されるまで、ものすごく苦労しました……。
UIがダメ。どこに行って何をすれば良いのかわかりづらい(怒)
ゲームの具体的な流れとしては、RDAの製油工場のせいで周辺環境が死んでいるため、それらを破壊することで、植物を蘇らせて領地拡大していく……みたいな感じです。
工場から武器・武器素材を入手したり、主人公が繋がることでスキルポイントを獲得出来るタースユーの花などで強化していく……という流れは悪くないんですが、、、
タースユーの花・タースユーの苗と繋がり、先祖の技や新しいスキルを覚えていく
どこ!? と思ったのは1回や2回ではない
本作は、どこに行って何をすれば良いのかが本っ当にわかりにくいです。具体的に目印が表示されないため、クエスト→任意の場所をMAPに表示させる→自分でマーカーを打つ→それを頼りにそのエリアを探していかなければなりません。
Horizon~で言うところのフォーカスが、ナヴィの感覚。これを何百回もすることになるでしょう。この光の方向に行けばOKということしかわからない。
ですが、ナヴィの感覚で感知しない場合も多いです。例えば、サブクエストの音楽が収められたタブレット。レジスタンスの隠れ家にあるとわかってはいるものの、どこにあるのか分からずに彷徨うことに(怒)
ナヴィの感覚が感知せず、画面も毒霧だらけで、本当にどこで何をすれば良いのかわからず、イライラすることが多かったですね……。なんでこんな仕様にしたんだよ……と説教したくなるレベル。
また、スキャナーを手に持ってハッキングをすることも多いです。『ウォッチドッグス』っぽい回路の切換もあります。
隙間越しに回路を破壊するなどの謎解き要素も。
スタングレネードを投げるボタンもクソ。誤作動・未作動も多発。
あとは、武器の切り替えのUIも使いにくくて不快でしたね(バイオハザードみたいに、スムーズに武器の切り替えが出来ない・しかも4つまでしか装備出来ない)。スタングレネードが投げられず、その間に蜂の巣になってゲームオーバーなんてことは、本作のあるあるかもしれません。
このエリアで呼べるはずのイクランが来ずに投身自殺……。このエリアではなく、ゲーム側の処理が追いついていないとこの表示が出たり。
部族からの好意で武器交換→好意が0になることも。好意って日本語がおかしい。せめて、好意の印 にすべき。
このゲームの仕様に慣れるまで、ものすごく時間がかかりました。慣れずに諦めた人、UIの不快感から詰んだ人など、少なくないと思います。UI部分だけで言えば、(僕がプレイしてきた作品と比較して相対的に)クソゲーである、と断言出来ます。
あまりにも難しいバトル……
最序盤ですぐにゲームオーバー。難易度を下げましたが……意味はなく。
このゲームを二度とやりたくない最大の理由が、バトルです……。何回死んだことか……。。。
『アーマードコア6』、『クラッシュ・バンディクー4』、『エンダーリリーズ』……などの難易度を彷彿とさせる難しさですが、カタルシスを得たか? と言われればビミョーなところです。
まず、1VS複数が大前提なこと。敵の種類も多く、その全員がスナイパーライフルやクラスター爆弾で遠距離攻撃をしてくること。そして、機械型の敵を一発で倒す手段がほぼないこと(他の敵に気付かれて増援が来ることも多い)。
低難易度なのに、銃撃や爆撃を受けるだけでめちゃくちゃ減る体力……回復アイテムは4つまでしか持てないのもキツイ。敵に見つかると一斉爆撃されます。ゲームなので仕方ないですが、一人で基地に潜入みたいな展開が多い点に納得がいかない難しさ。
ゲームではステルスを推奨してきますが、既存のステルスアクションがあるゲーム(同社のアサシンクリードなどよりも)よりも、特に優遇されていないというか、しっかりしていないんですよね……。専用のアクションもない。倒した兵士を物陰に隠すような動作も出来ないですし……。
一方で、空中戦は面白いと思います。タレットで迎撃されまくることもありますが、イクランに乗るだけで難易度は激減。イクランの金切り声で人間の兵士を一掃し、旋回してチクチク攻撃するだけで大安定。
料理をしてバフを得なければ、、、。コツは後述しています。
イクランがかわいい
フューリーという名前にしましたが、これに関しては英語音声があります。ちなみに、DQ5ではゲレゲレ派
一部のナヴィにしか絆を結べないイクラン。正直なところ、イクランが登場するまではガチでクソゲーだと思ってました、、、。
装飾品が色々な場所に落ちているが、デザインの違いがわかりにくい。
イクランを撫でたり、エサを与えることも出来ます。水辺を飛べば、魚を食べる姿も。
イクランの他にも、ダイヤホースにも乗れます。が、活躍する場所は少なかったです。川を渡ろうとしたら思ったより深くて、そのまま…………。イクランと違って常に呼び出すことが出来ないので使い勝手もイマイチ。
動物に関しても多種多様いて、そういった面での面白さはありました。
サブクエストがめちゃくちゃ多いが、、、
本作はサブクエストがものすごく多いです。そのすべてをクリアしていない僕がこの項であれこれ語るのは理に反しているとは思いますが、、、面白いものはなかったです……。
釣具を使わない釣りもあります。
サレントゥ族のトーレム。わからずに放置したままクリアしてました。
指揮者を0.3倍速にしたような新しいQTE。何箇所もこのQTEをする必要があり、面倒くさくて挫折。
仲間の恋愛系のサブクエスト:相性抜群。好奇心からやってみましたが、中身もクソも演出もない、ただの作業を強いれられる最低最悪のサブクエストでした。
UBISOFTアカウントの誘導がウザすぎる
UBIのゲームって、いっっっっっつもこの表示が出るんですよね…………。二度と表示させたくないですが、今後もいちいち消すことになりそうです。アカウント作成は何が何でも絶対にしないです笑。マジで嫌い。
トークンで何か買えるそうです。トークンは課金させるための仕組みですので、追加購入も可能。個人的には、UBIを全く好きになれない理由の一つ。
バグも
デバッガーの人のゲーム動画でよく見る床抜け
バグも少しありました。急に画面が落ちたことも。
挟まっている間にボコられることも
世界観の説明よりも、日本語吹き替えがほしかった
ゲームプレイを見ている人からすれば、『Horizon Zero Dawn』みたい と思うでしょう。同居人も、アーロイみたい と言ってました。しかし、似ているのは一部の世界観だけ。Horizon~がどれだけ面白いゲームなのかをひしひしと感じていました。
植物学者さん、植物園関係者さん、植物に興味がある方、などは最高のゲームかも?
説明は充実しています。
素材の採取も
本作の評価を他者に聞いたことはありませんが、吹き替えがあれば違ったものになっていたと思います。自然は大好きですがナヴィそのものに関心がないですし、どちらかと言うとスカイピープルのような人間かもしれないので、、、笑。
クリア時間・クリア後
35時間くらいプレイしていた気がします(タースユーの苗木集めは結構しました。ゲームオーバーでやる気を削がれた)
攻略情報
通しプレイの動画
バトルのコツ~すぐ死ぬ人へ
まず、1VS1になれる場所を探すことが大切です。これに尽きると思います。確実に1体ずつ仕留めていく→その場を離れる のが個人的には良いのかな、と。複数を処理可能な爆弾もありますが、作成コスパが良くないのであまりおすすめしません。
銃撃・爆撃・炎撃などで体力は減りますが、自然回復するのもポイント。全回復するまで常に逃げ回った方が良いです。少し離れれば回復アイテムがあることも多いので、ケチるのも大切。ケチることに慣れると、このゲームが上手くなります。
スタングレネードで機械型をよろめかせてボコるのも大切。先祖の技:イジェクトとの相性が完璧。このゲームはこればっかりになるとも言えます。
人間の兵士は、パンチでボコるのがラクでした。短弓入手後は、短弓がおすすめ。
料理を食べましょう。スキル強化してバフを上げるため、パンドラ中のタースユーを集める必要があります。
製油工場で、ロケランがある場合は回収。回復キットも必ず回収。どこに何があるのかを、調査目的で見回るのも大切。初見で突破は不可能と考えた方が良いかも。
レバーを落としたりハッキングするみたいなミッションは、敵を全力でスルーして目的達成だけに注力するのがおすすめ。最初にハッキング場所に行く(見つからないことを祈る)→レバーを引きに行く、みたいな。
スペアパーツの使い方としては、スタッフスリングの爆弾作成が一番おすすめ。武器や防具などは、ストーリー攻略上で自動的に強いものが手に入るので、ラスボス前まで交換する必要はなし。
ただ、部族への好感度を上げてアイテムを交換するのはガンガンしましょう。
おすすめスキル
敏捷な狩人Ⅱを取らないと、歩く・走るの行動で気付かれて爆撃されてゲームオーバー。これがあれば、先手を取れます。兵士はワンパンで処理
サバイバーの記憶:基礎体力の増加、属性抵抗力、体力キット増加
ウォリアーの記憶:武器スロット4つ、グレネード5個。基礎ダメージ増加
ハンターの記憶:敏捷な狩人Ⅱ(最重要)、影の刺客
メイカーの記憶:料理効果アップ
ライダーの記憶:空中漁猟Ⅰ
よくわからなかったスキル
高名な工匠……ナヴィの工匠たちに~最高の素材~ ←??? 作れなかった
静かなる破壊者……スキがデカイ。イマイチ。
おすすめ武器
スタングレネード……先祖の技:イジェクトとの相性が完璧。5回使えるようにしたい。
スタッフスリング……爆弾を仕掛けることが出来るが、弾がスペアパーツなのがネック。
ショットガン……最強の威力が出る。ロボットにも至近距離で撃つことで数発で倒せる。
短弓……引き絞る時間がないのですぐ撃てる
アサルトライフル……特殊弾は強い
槍……一発でロボットを壊しきれないが、中盤はおすすめかも。
ミーアディアの場所
白ゴケの森ならばどこでも
遠方の嵐 ドリルプラットフォームAlpha
ヘリが着陸するところに、事前に爆弾を置きまくればOK。耐えるのが大変だったので、ここでスペアパーツを結構使いましたね。
隠れた弱点
地下からハッキング可能。表に出て撃たれまくって頭おかしくなりそうになってました。。。
レーザー鉱石精錬所Alpha
追記します
ネタバレ
↓
↓
↓
エンディングまで
収容所から脱出した主人公は再度捕まるも、ビリーの犠牲のおかげで再度脱出する。部族巡りを再開する。
仲間のテイランの裏切りが発端だったと判明。そんな言葉に引っ掛かるなよ……
領地拡大してパーティーをしていると、レジスタンス本部が襲撃されてしまう。その後、本部は移転。
主人公は毒霧への耐性を得て、収容施設に。そこで、自分がどのように育ったのか、母に助けられたのかなどを思い出す。
アルマは裏切り者1号で、中身は人間。テイランと同じように利用されて、主人公が住んでいた故郷を爆撃→主人公の母が死亡。主人公の姉:アハリは、部族の中でも地位があったことがオープニングからも分かるが、殺されてしまう……ということも思い出す。
部族と一緒にマーサーの拠点へ。最終的にはテイランもこちらに翻り、ラスボス:マーサーを倒す。
テイランと脱出するところで、主人公だけヘリコプターに乗り遅れる。絶体絶命のところでジャンプ→イクランに乗って脱出(熱い展開でした)。おしまい。
イクランを死なせなかった展開だけは褒めたい。ずっとRDR2のようになってしまうんじゃないか……と不安でした。
↑
↑
↑
おまけ
アバターの映画を無料で観るならば
アバターは現在、動画配信サービス:DMM TVで配信中でした。初回ならば30日間無料+すぐに使える550円分のポイントがGET出来るので、実質無料で見ることが出来ますよん★
まとめ
クソゲーが!! ふざけんな!! と何回も思いましたし、コントローラーをクッションに叩きつけるほど怒りもしました。ですが、クリアしてみると、クソゲーとは言えないですね。ストーリー・キャラ設定はしっかりしていましたし、空を自由に飛べるオープンワールドは魅力的でした。
ただ、日本語吹き替えが必要な作品とそうでない作品ってあると思うんですが、本作は明らかに前者だと考えています。
そして、UIや戦闘の難易度で詰む人も多いでしょう。難易度をもう一段階下げるアップデートがあれば、もうちょっと売れると思います。
★数年ぶりに風邪を引いて記事のアップが遅れました。待ってくれていた方、申し訳ありませんでした。
関連記事